鼻柱下降術 — アップノーズ(豚鼻)矯正において角度設計が重要な理由
2025. 12. 21.
アップノーズ矯正において、鼻柱(左右の鼻孔の間の柱)をどのように下降させるのか、なぜ鼻柱・鼻尖角と鼻唇角を同時に設計するのか、そして自家肋軟骨とRIBFIT™が使用される理由について解説します。

重要ポイント
- アップノーズで鼻の穴が目立つ場合、鼻尖だけでなく鼻柱 — 左右の鼻孔の間にある中央の柱にも注目する必要があります。
- 鼻柱下降術は、単に鼻尖を引き下げるだけではありません — 鼻柱・鼻尖角と鼻唇角を同時に設計する必要があります。
- 鼻柱を下方に延長するには強固な支えが必要となるため、耐久性に優れた自家肋軟骨が使用されます。
「鏡を見るたびに鼻の穴が気になります」「アップノーズが昔からのコンプレックスでした」
通常、顔を正面から見たとき鼻の穴は下を向いていますが、バランスが崩れて鼻尖が持ち上がって見えることがあります。このようなケースは鼻柱下降術によって改善できますが、単に鼻尖を引き下げればよいというわけではなく、いくつかの要素を考慮しなければなりません。この記事では、鼻柱とは何か、どのように下降させるのか、そしてどのような点に配慮すべきかを整理してご説明します。
01
なぜアップノーズの診察は鼻柱から始まるのか?
鼻の穴の見え方は、鼻尖の高さだけでなく鼻柱の位置にも関係しているからです。鼻柱とは、左右の鼻孔の間で鼻の前方の柱を形成する中央部分のことで、これが前方に突出していると、正面から見たときに鼻の穴がより露出して見えることがあります。そのため、鼻尖だけで判断するのではなく、鼻柱の位置や延長の必要性をあわせて確認します。
02
どのような角度を目安に設計するのか?
鼻柱と鼻尖部(lobule)のなす角度、そして鼻尖・人中・唇によって形成される鼻唇角を総合的に確認します。角度の違いによって全体の印象が大きく変わるため、カウンセリング時にお写真やシミュレーション結果をもとに調整範囲を決定します。
シミュレーション時に特に注目する2つの角度があります。
| 確認する角度 | 確認するポイント |
|---|---|
| 鼻柱・鼻尖角(Columella–lobule angle) | 鼻柱が鼻尖部より約1〜2mm下に位置して三角形を形成している場合 — 正面から見ると、鼻尖のラインがカモメの羽のような形(シーガルライン)になります |
| 鼻唇角(鼻尖・人中・唇の角度) | 鼻唇角が狭いと中顔面が長く見え、顔全体が平坦な印象を与えてしまいます |
そのため、鼻柱を下げる際は鼻柱単独だけでなく、鼻唇角を含めた多様な角度を総合的に考慮してデザインします。鼻唇角まで整うことで、まるで口元の突出感が引っ込んだかのような印象の変化を実感することもできます。
03
鼻柱を下げるにはどんな材料を使用しますか?
鼻柱を下げるということは、下方に延長することを意味します。鼻柱の下に柱のような支持構造を配置し、鼻全体を支える必要があるため、どの材料を使用するかの選択が重要になります。
シリコンのような人工プロテーゼを挿入することも可能ですが、安定した結果を得るために自家軟骨が使用されます。その中でも自家肋軟骨が選ばれました。耳軟骨や鼻中隔軟骨と比較して優れた耐久性を持ち、鼻をしっかりと支えることができるためです。
鼻柱を下げるのと同時に、オーダーメイドの自家細片肋軟骨プロテーゼを使用して低い鼻筋も一緒に整えることで、全体のラインを一度に整えることができます。シリコンの代わりに、鼻先に自家肋軟骨、鼻筋にオーダーメイド細片肋軟骨プロテーゼを使用する手法をRIBFIT™と呼びます。RIBFIT™では、採取した肋軟骨を細片化(ダイシング)し、3Dオーダーメイドモールドに充填して高密度に圧縮したプロテーゼを作成します。微細な粒子と高い密度により、触れたときの凹凸感やラインの乱れを防ぐのに役立ちます。
04
まとめ — 角度とバランスを一緒に確認しましょう
鼻柱を下げる手術は、単に鼻柱を下方に延長するだけのものではありません。鼻柱小鼻角、鼻唇角、そして材料の支持力を総合的に合わせるプロセスです。現在の構造で調整可能な範囲と、材料を選択する理由を事前にしっかりと確認する必要があります。
まずは事前に十分なカウンセリングを受け、鼻柱と全体のバランスを整えるデザインが可能かどうかをご確認ください。1:1ビデオカウンセリングでシミュレーション結果を事前に確認することができ、ビフォーアフター写真で実際の症例をご覧いただけます。



よくあるご質問
カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。
鼻先を下げるだけでアップノーズは改善しますか?
鼻柱はどれくらい下げるのが適切ですか?
鼻柱を下げるのになぜ自家肋軟骨を使用するのですか?
施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。