鼻唇角手術 — 実際は出ていないのに口元が出て見える時に確認すべき角度
2026. 1. 25.
歯並びや顎の位置は正常なのに口元が出て見える場合、鼻先と上唇の間の角度(鼻唇角)を確認します。理想的な鼻唇角の範囲(男性90〜95度・女性95〜105度)、プロテーゼ挿入法を事前に確認すべき理由、そして鼻全体のラインとともに見極めるべき理由について解説します。

重要ポイント
- 横顔で口元が目立つ場合でも、歯並びや顎の位置は正常範囲内であるケースが少なくありません。そのような場合に確認するのが、鼻先と上唇の間の角度である「鼻唇角」です。
- 理想的な鼻唇角は男性で約90〜95度、女性で95〜105度とされていますが、過度に調節するとかえって鼻先が上を向いて見えてしまうことがあるため、事前に改善可能な範囲を見極めて設定します。
- 鼻唇角矯正をご検討中の場合、プロテーゼを挿入する方法であるかどうかをまず確認し、鼻先の支持力と鼻筋のラインを併せて見極める必要があります。
「口元が実際に突出しているようには見えないのに、どうしても目が行ってしまう」
カウンセリングを通じて、このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。このような場合、原因は口元そのものではなく、お顔の骨格構造にあることがよくあります。問題が口元や顎ではなく鼻と唇の間の角度にある場合は、鼻唇角手術を検討することができます。
本記事では、鼻唇角とは何か、どのような基準で判断されるのか、そしてどのように矯正されるのかについてまとめます。
01
実際の突出がないのに、なぜ口元が出ているように見えるのでしょうか?
横顔で口元が目立つからといって、すべてのケースが突出口(口ゴボ)に当てはまるわけではありません。歯並びや顎の位置が正常範囲内にあることも多いためです。
そのような場合、鼻先と上唇の間の角度(人中の角度)が過度に狭くなっていないかを確認する必要があります。横から見たときに鼻先の下がへこんで見えたり、正面からは大きな問題がないのに唇が前に押し出されて見えたりする場合は、鼻唇角手術を検討することができます。
判断する際には、単に角度だけでなく、お顔全体のバランスや人中の長さも併せて確認します。
02
鼻唇角はどの程度に設定されるのでしょうか?
本記事における基準値は男性で90〜95°、女性で95〜105°ですが、矯正が必要な角度には個人差があります。鼻唇角を整えることで、鼻先から人中へと続くラインがなだらかになり、唇が後退したように見える効果が得られます。
重要なのは、無理のない範囲で調整することです。角度を広げすぎると、かえって鼻先が上を向いて見えたり、不自然な印象を与えたりすることがあります。そのため、可能な範囲をあらかじめ設定した上で、その中からお選びいただけるようご案内しています。
03
へこんだ部分にプロテーゼを入れて埋めるだけではだめですか?
以前の鼻唇角手術では、へこんだ部位に軟骨やシリコンプロテーゼを詰め込む方法が主に用いられていました。
しかし、この方法では唇の真上という動きの多い部位に異物を配置することになるため、話したり笑ったりする際に異物感を覚えたり、プロテーゼが透けて見えたりするケースが生じます。
| 術式 | 特徴 | 考慮すべき点 |
|---|---|---|
| プロテーゼ挿入(軟骨・シリコン) | へこんだ部分を埋めて角度を補う | 動きの多い部位 — 異物感・透けが生じる可能性あり |
| プロテーゼを挿入しない構造調整 | 構造を整えて角度を補う | 異物感や動きの制限を軽減するのに役立つ |
KOWONが現在行っている鼻唇角手術は、へこんだ部位に軟骨やプロテーゼを挿入せずにアプローチします。そのため、鼻唇角の矯正を検討される際は、単に「矯正を受ける」と考えるのではなく、まずプロテーゼを挿入する方法かどうかを確認することをお勧めします。
04
鼻唇角の矯正だけで十分ですか?
鼻唇角は印象を左右する重要な角度ですが、そこだけを整えても全体の印象が完成するわけではありません。額から鼻筋、鼻先へとつながる美しい流れが調和して初めて、お鼻全体のバランスが自然に見えるためです。
そのため、鼻唇角矯正をご検討される際には、角度そのものだけでなく、鼻先の支持構造や鼻筋のラインを総合的に見極めるプロセスが必要です。
このような流れの中で、選択肢の一つとして自己組織プロテーゼが挙げられます。KOWON美容外科では、自己肋軟骨を軟骨粒子に加工し、3Dカスタム構造として適用する自己組織プロテーゼ「RIBFIT™」を、鼻唇角を含む鼻全体の構造に基づいて適用してまいりました。詳細は自己組織プロテーゼのご案内でご確認いただけます。
しかし重要なのは、特定の材料を使用するかどうかではなく、現在の構造にどのような支持力と連結が必要なのかをまず見極めるプロセスです。RIBFIT™は選択肢の一つであり、鼻全体のラインの流れと支持構造のバランスが調和しているかをまず整理した上で、適用の方針を決定します。
05
まとめ ― 単一の角度ではなく、全体の流れを見極める
本日の内容をまとめますと、口元が出て見えても必ずしも突出口であるとは限らず、鼻唇角は印象を左右するものの、一つの角度だけで完成するわけではありません。鼻唇角手術は鼻先の支持構造と鼻筋のラインを総合的に考慮する必要があり、重要なのは特定の材料ではなく、現在の構造に合ったアプローチの方針を見極めるプロセスです。
横顔の角度が気になり続けている場合は、1:1ビデオカウンセリングにてご自身の構造上の原因をご確認いただけます。実際の矯正事例はビフォーアフター写真でご覧いただけます。







よくあるご質問
カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。
口元が出て見える場合、鼻唇角手術は必ず受ける必要がありますか?
鼻唇角は広い(大きい)ほど良いのでしょうか?
鼻唇角矯正でまず確認すべきことは何ですか?
施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。