フィラーの副作用後の自家真皮による再手術 — 残存フィラーが変数となる理由
2024. 12. 17.
過去のフィラー除去およびAlloDermによる鼻整形後に副作用が生じ、自家真皮による再手術を検討されている方へ — フィラーの種類、残存範囲、採取部位の皮膚状態を直接診察・評価しなければならない理由。

重要ポイント
- 痩せ型の方でも採取できる可能性はありますが、必要な量や採取部位の皮膚、脂肪、傷跡、過去の怪我などを直接評価する必要があります。
- 過去に注入されたフィラーの製品名、注入層、除去された範囲 — そして現在残存している物質、炎症、傷跡の状態は、再手術の計画において重要な変数となります。
- 副作用が起こり得る状態においては、医療陣が結果を断定的に保証することはできません — 執刀医と副作用の可能性や改善可能な範囲について詳細に話し合うことが最優先です。
「副作用のために自家真皮による再手術を決心し、これを最後にしたいのですが、医師の口調にいまひとつ確信が感じられません」
このご相談は、フィラー除去後に手術を受け、その後副作用が生じて自家真皮による再手術を決心された方から寄せられたものです。そのカウンセリング内容をもとに、フィラー歴のある鼻に対する自家真皮再手術で何が変数となるのか、そして医療陣の慎重な姿勢をどのように受け止めるべきかを整理しました。
01
どのような状況だったのか?
ご相談者様の経歴を時系列で整理すると、以下のようになります。
| 時期 | 状況 |
|---|---|
| 約2年前 | 不法なフィラー施術を受ける |
| 1年前 | フィラーを除去し、AlloDermを用いた鼻整形を受ける |
| 現在 | 術後1年で副作用が発生し、自家真皮による再手術を決意 |
お尻に脂肪がほとんどないこと、過去の尾てい骨の怪我、繊細な手術が求められる薄い皮膚など、不安を増大させる条件が重なっていました。さらに前回の鼻整形の際に麻酔から途中で覚醒した経験があり、今回の手術に対する不安は非常に強い状態でした。
02
脂肪があまりなくても自家真皮を採取することはできますか?
痩せ型の方でも採取自体は可能な場合がありますが、必要な真皮のサイズや厚み — そして採取部位の皮膚、脂肪、傷跡、過去の尾てい骨の怪我などを直接確認する必要があります。診察なしに十分な採取量や安全性を保証することはできません。
本当の問題は別のところにあります。
03
では、本当の変数とは何でしょうか?
手術前にどのような製品がどの層にどれだけの量注入されたか、そして前回の除去手術でどれほど取り除かれたかによって状況は異なります。非吸収性の物質であった場合、一部が残存している可能性も含め、現在の炎症や傷跡の状態を確認します。
材料を自家真皮に変えることだけで、既存の炎症や傷跡、残留物の問題が自然と解消されるわけではありません。過去の記録や必要な画像検査等を通じて残留範囲と現在の組織状態を確認した上で、除去範囲や再建の手順を決定します。自家組織による手術を検討するケースについては、自家組織手術ガイドで解説しています。
04
自信がなさそうに見える医師は、あまり良くない兆候でしょうか?
必ずしもそうとは限りません。質問者様のようなケースは副作用の可能性を抱えており、「人生がかかっている」とおっしゃるほどの手術です。そのような手術を執刀する医療陣のプレッシャーも決して小さくなく、そのため安易に断定的な物言いをすることは難しくなります。
自信に満ちた確約よりも必要なのは、綿密なカウンセリングです。
- 副作用の可能性 — 残留している可能性のあるフィラーを含め、どのようなリスクが存在するか
- 改善可能な範囲 — 現在の状態からどの程度の変化が期待できるか
- 手術計画 — 皮膚の薄さや過去の尾骨損傷といった個人的な条件がどのように反映されるか
カウンセリングだけでは正確な状態を把握しきれないため、執刀医とこれらの項目について詳しく話し合うことが何よりも助けになります。再手術前に確認すべき事項については、再手術ガイドでより詳しく解説しています。
05
まとめ — 材料の前に確認すべきこと
フィラーの副作用後の再手術においては、材料の選択だけでなく、過去に使用した製品、注入層、除去記録に加えて、現在残っている異物、炎症、傷跡、そして採取部位の状態を総合的に確認します。重要なのは、自信満々な約束ではなく、不確実性や段階的な計画についての具体的な説明を受けることです。
再手術の方向性に迷われている場合は、1:1ビデオカウンセリングにて現在の状態をもとにご相談いただけます。

自家真皮での鼻の再手術…
2年ほど前に違法フィラーを入れてしまい、1年前に再手術で有名な病院でそれを除去してアロダームで再手術を受けました。1年経ってまた副作用が出てきてしまったので、自家真皮での再手術を決断しました。でも、私はお尻の脂肪が本当に少なくて、以前尾てい骨を怪我したこともあります。皮膚もすごく薄いので、本当に慎重な手術が必要で、まさに命がけです..。なのに、先生もそれほど確信が持てないようで、どうすればいいのか分かりません。正直、前の手術の時に麻酔から途中で一瞬覚めてしまったこともありましたし、上手だと言われる別の病院に行くとなると、また同じくらい費用がかかってしまいますし… 何か良い方法はないでしょうか?
よくあるご質問
カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。
痩せ型でも自家真皮を採取することはできますか?
自家組織で再手術をすれば、副作用の心配はなくなりますか?
再手術の前にどのようなことを話し合うべきですか?
施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。