• RIBFIT™ · 肋軟骨
  • 鼻先

アップノーズ矯正 — 鼻尖が上がって見える理由と自家肋軟骨を検討する基準

2026. 4. 14.

ブタ鼻(上向きの鼻)は鼻の高さではなく鼻尖の角度(鼻唇角)の問題です。2つのタイプ別の手術方法、3つの原因(先天性・術後の変化・拘縮)、一般的な鼻整形との違い、そして自家肋軟骨を検討する基準について解説します。

重要ポイント

  • ブタ鼻(上向きの鼻)は低い鼻の問題ではなく、鼻尖の角度(鼻唇角)の問題です。女性では105°、男性では95°を超えると、鼻先が上を向き、正面から鼻の穴がより多く見えるようになります。
  • 原因は大きく3つに分かれます。先天的な要因・術後の変化・拘縮であり、原因とタイプによって手術方法は異なります。
  • 鼻先を十分に下げる必要がある場合、再手術で鼻中隔軟骨が不足している場合、または拘縮によって組織が縮んでしまった場合、自家肋軟骨の使用が検討されます。

「写真で見ると鼻が上がって見えます」

カウンセリング室でよく耳にするお話です。ブタ鼻(上向きの鼻)は低い鼻の問題ではなく、鼻尖の角度の問題です。鼻先と唇の間の角度である鼻唇角が女性で105°、男性で95°を超えると、鼻先が上を向き、正面から鼻の穴がより見えやすくなります。この角度の違いは予想以上に印象を大きく左右し、角度によって正面や横顔でどれだけ上がって見えるかが変わってきます。

本記事では、ブタ鼻(上向きの鼻)の原因、タイプ別の手術方法、そして自家肋軟骨を検討する基準について整理してご説明します。

01

ブタ鼻(上向きの鼻)はどのようなタイプに分かれますか?

ブタ鼻(上向きの鼻)は2つのタイプに分かれ、タイプによって手術方法は全く異なります。

タイプメインの手術方法
鼻の長さ自体が短い場合鼻中隔延長術・鼻尖延長術
長さは正常だが鼻翼軟骨が上がっている場合鼻翼下降・鼻孔縁下降

02

ブタ鼻(上向きの鼻)はなぜ起こるのでしょうか?

原因が異なれば手術のアプローチも異なります。大きく3つに分けられます。

  • 先天的な原因 — 生まれつき鼻先を支える軟骨が短い、または弱く形成されている場合です。
  • 術後の変化 — 手術後に時間が経つにつれて鼻が上がってくる場合です。術後6か月から1年の間に変化が生じた場合は、まずこのケースを疑う必要があります。
  • 拘縮 — プロテーゼへの反応や炎症によって組織が瘢痕化し、鼻先が硬くなって上がってしまう現象です。

再手術にお越しになる方の中には、「自分が拘縮を起こしているとは知らなかった」とおっしゃる方が思いのほか多くいらっしゃいます。変化がゆっくりと進行するため、ご自身では気づきにくいためです。術後の変化が疑われる場合は、再手術ガイドも併せてご参照ください。

03

ブタ鼻(上向きの鼻)矯正は一般的な鼻整形とどう違うのですか?

ブタ鼻(上向きの鼻)矯正の要点は、鼻を高くすることではなく、鼻先自体が向いている方向を変えることです。

カテゴリー一般的な鼻整形ブタ鼻矯正
目的鼻筋の高さの改善鼻先の方向の矯正
要点プロテーゼ挿入鼻中隔延長術または鼻尖下降
結果の維持高さの維持角度の維持

鼻先のシリコンはアップノーズの矯正を難しくし、時間の経過とともに悪化する可能性があります。原因によって手術デザインが異なるため、診断の段階ですでに方向性が決定されます。

04

自己肋軟骨はどのような場合に必要ですか?

以下のうち1つでも当てはまる場合、自己肋軟骨の使用が検討されます。

  • 鼻先を十分に下げる必要がある構造
  • 再手術において鼻中隔軟骨が不足している場合
  • 拘縮により組織が硬く収縮している場合
カテゴリー耳軟骨鼻中隔軟骨自家肋軟骨
支持力中程度中程度多い
採取可能な量限定的限定的十分
吸収率普通普通低い

各材料の特徴は次のように比較できます。

自己肋軟骨はご自身の肋骨から採取する軟骨です。支持力が高く吸収率も低いため、鼻先の形状が長期間維持されます。自己組織であるため、異物反応の負担も少ない傾向にあります。採取痕の傷跡を心配される方が多いですが、実際にはアンダーバストラインに沿って約1〜2cmの切開で行われ、医療陣の熟練度によっては採取自体は約15分程度で終わることもあります。採取後は、変形(ワーピング)を防ぐための精密な彫刻作業が続き、このプロセスの精密さが鼻先の自然さを左右します。自己肋軟骨を微細な粒子に加工し、鼻の構造に合わせた形に作成する方法をRIBFIT™と呼び、詳細は自己組織プロテーゼ RIBFIT™ ガイドでご確認いただけます。

05

まとめ — なぜご自身の鼻がこのようになったのかが先決です

鼻のお悩みを長年抱えてこられた方に、私がいつもお伝えしていることがあります。手術を決める前に、なぜご自身の鼻がこのようになったのかを知ることが先決です。生まれつきなのか、術後の変化なのか、あるいは拘縮なのかによってアプローチがまったく異なるため、まずは現在の鼻の構造状態を確認することをおすすめします。

ご自身のアップノーズがどのタイプ・原因に当てはまるか気になる場合は、1:1 ビデオ通話カウンセリングでご確認いただけます。

よくあるご質問

カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。

すべてのアップノーズに肋軟骨が必要ですか?
軽度の場合は、鼻中隔軟骨や耳軟骨で十分です。肋軟骨は、強い支持力を要する重度の場合や、再手術で使用されます。
拘縮した鼻も矯正できますか?
自己組織による再建で可能です。プロテーゼの抜去後、組織が柔らかくなる6か月以降が推奨されます。
アップノーズ矯正後に、鼻が再び上がってしまうことはありますか?
支持構造の強固さによります。延長構造がしっかりと固定されていれば、角度が変化する可能性は低いです。

施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。

一覧に戻る

電話をかける カウンセリング予約