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拘縮鼻の症状をどのように見分けますか? — シリコンプロテーゼと拘縮の原因、そして再手術で自家肋軟骨を用いる理由

2025. 9. 5.

鼻尖が引き攣れ、鼻が短くなって上向きの形に変わる拘縮鼻の症状:シリコンプロテーゼの周囲に拘縮が生じる3つの理由、数年後にも現れる理由、そして再手術に自家肋軟骨を用いる理由について解説します。

重要ポイント

  • 拘縮鼻とは、以前の鼻整形の部位で徐々に鼻尖がつり上がり、鼻全体の長さが短くなる状態のことで、シリコンプロテーゼの使用から数年後に現れることもあります。
  • 体はシリコンを外部からの異物として認識します — 体質的に過敏な異物反応、過度なシリコン、そして持続的な圧力や癒着が重なると、シリコンを包む組織が収縮して拘縮が生じます。
  • 組織がすでに癒着・萎縮している拘縮鼻は、プロテーゼの入れ替えだけでは改善が困難です — 強力な支持力と安定性を持つ自家肋軟骨が役立ちます。

「以前は大丈夫だったのに、最近鼻先が引っ張られるような感じがする」「鼻がどんどん短くなって、アップノーズのような形になってしまった」

クリニックでよく耳にするお話です。これらの症状は、ほとんどの場合拘縮鼻と呼ばれる状態と深く関係しています。手術直後ではなく何年も経ってから現れる変化であるため、患者様側からすると「なぜ今になって問題が起きるのだろう?」という疑問が生じるのも無理はありません。

この記事では、拘縮鼻の症状とはどのようなものか、なぜ生じるのか、そしてなぜ自家肋軟骨を用いた再手術が検討されるのかを整理して解説します。

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拘縮鼻の症状はどのように現れるのか?

拘縮鼻とは、過去の鼻手術部位において、時間の経過とともに鼻先が上向きに巻き上がり、鼻全体の長さが短くなる症状を指します。シリコンプロテーゼを使用してから数年後に現れることの多いトラブルの一つです。

実際の事例として、5年前にシリコンと鼻中隔軟骨を用いた鼻整形を受けられた男性がいらっしゃいました。手術当時は形にも満足されており、機能的な違和感もありませんでしたが、年月が経つにつれて次のような変化が始まりました。

  • 鼻先が次第に硬くなっていくような感覚
  • 鏡を見るたびに、鼻が短くなり持ち上がっていく様子
  • 鼻の穴が上を向いて見え、いわゆるアップノーズのような印象になること

見た目だけでなく、表情をつくるときに引っ張られるような感覚も強まり、日常生活に違和感を覚え始めた状態でした。

02

なぜシリコンプロテーゼが拘縮を引き起こすのか?

シリコンは、形を整えやすく保ちやすいため、鼻の手術において長く広く使用されてきた素材です。しかし、どれほど安定した素材であっても、私たちの体はシリコンを外部から入ってきた異物として認識します。時間が経つにつれ、体がシリコンを受け入れられなくなると、周囲の組織がシリコンを包み込んで硬化するという反応を起こすことがあります。

以下の要因が複合的に作用することで、シリコン周囲の組織が収縮し、拘縮鼻の症状が現れます。

リスク要因説明
体質異物反応に対して敏感な体質
手術条件過度なシリコンが挿入されていたケース
経過持続的な圧力や癒着が生じたケース

重要なポイントは、拘縮鼻は術後すぐだけでなく、2〜3年後や5年後になってからでもいつでも生じる可能性があるということです。再手術を判断するための一般的な基準は、再手術ガイドに記載されています。

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拘縮鼻の再手術になぜ自家肋軟骨が使用されるのか?

拘縮が生じた状態とは、すでに組織が癒着して萎縮している状態であるため、単にプロテーゼを別のものに交換するだけでは問題の解決にはほとんど繋がりません。そのような状況において、強い支持力と安定性を持つ自家肋軟骨(患者様ご自身の肋骨から採取した軟骨)が役立ちます。

自家肋軟骨のメリットは以下の通りです。

  • 異物反応がほとんどない — ご自身の体からの組織であるため、シリコンのように体が押し出そうとしたり硬化したりする現象は滅多に起こりません。
  • 優れた支持力 — 肋骨から採取した軟骨は硬く構造的に強固であるため、崩れた鼻柱の再建や、鼻尖を安定して支えるのに適しています。
  • 低い吸収率による長持ちする効果 — 鼻の手術に使用される一部の軟骨は時間の経過とともに徐々に体内に吸収されますが、自家肋軟骨は形状維持力に優れ、吸収率が低いため、長期にわたって安定した結果を維持できます。

自家肋軟骨を用いた拘縮鼻の手術は、組織の状態を精密に分析し、既存の癒着や拘縮を解除する高難度のプロセスであるため、集中力が特に重要となります。そのため当院では、どれだけ多く行うかよりも、1件の手術にどれだけ深く向き合えるかを重視し、手術を1日2件に限定して行っています。自家肋軟骨を微細化し、鼻の構造に合わせた形状に加工する手法をRIBFIT™と呼び、詳細はRIBFIT™ガイドで解説しています。

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まとめ — 変化が現れるのが遅いほど、原因の確認が最優先となります

拘縮鼻は何年も経ってから突然現れることがあり、大きなストレスの原因となります。鼻尖が引っ張られたり、鼻が短くなってきたと感じたりする場合は、まずシリコン周囲の組織状態の確認が必要か、また癒着や拘縮を解除するアプローチが必要かどうかを診断することが第一歩です。ご自身の鼻の状態について詳しく知りたい場合は、1:1ビデオカウンセリングで直接ご確認いただけます。

よくあるご質問

カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。

手術から何年も経ってから拘縮が起こることはありますか?
はい。拘縮鼻は術後すぐではなく、2〜3年後や5年後などに突然現れることがあります。鼻先が硬くなる感覚、鼻が短くなって持ち上がる感覚、あるいは表情を作ったときに引きつれ感がある場合は、確認が必要です。
拘縮鼻はインプラントを入れ替えるだけで解決しますか?
拘縮が生じている状態は、すでに組織が癒着・萎縮しているため、インプラントの入れ替えだけでは解決が困難です。このようなケースでは、強固な支持力と安定性を備えた自家肋軟骨を用いた再手術が検討されます。
シリコンを入れた人は全員拘縮が起こるのですか?
いいえ。シリコンは長年にわたり広く使用されている材料ですが、体質的に敏感な異物反応、過度なシリコンの挿入、持続的な圧力や癒着など、複数の要因が複合的に作用することで拘縮が現れる場合があります。

施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。

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