男性の鼻の再手術 — 自家組織で拘縮によるアップノーズを改善した症例
2025. 6. 4.
手術後約5年で拘縮が生じ、鼻が短く上向きになってしまった男性の再手術症例です。拘縮の予測や予防がなぜ難しいのか、材料の選択肢 — 自家組織、寄贈肋軟骨、自家肋軟骨 — そして睡眠麻酔下での採取や傷跡について整理しました。

重要ポイント
- 手術後約5年で拘縮症状が現れ、鼻が上に引っ張られて短く見え、鼻先が上を向いてしまっていた男性の再手術症例です。
- シリコンは異物であるため副作用には個人差があり、拘縮は予測や予防が難しいため、再手術では過度なプロテーゼの代わりに自家組織を用いて改善することをお勧めしました。
- 鼻先の組織を可能な限り剥離して長さを伸ばし、曲がりを矯正した後、鼻孔の対称性や鼻唇角に至るまで安定した変化が確認されました。
鼻整形後に時間が経ち、鼻が上へと引き攣れて短く見えるようになると、拘縮を疑い再手術を検討し始める方が多くいらっしゃいます。シリコンの副作用による拘縮で再手術を受けられた男性の症例を通じて、この記事では拘縮が起こる理由や再手術における材料の選択基準について解説します。
01
どのような状態で来院されましたか?
今回の症例の患者様は、約5年前に鼻中隔軟骨を用いた鼻整形を受けられました。その後拘縮症状が現れ、悩んだ末に来院されました。
拘縮によって鼻が大きく上へ引き攣れ、長さが短く見え、鼻先が上を向いたアップノーズの形態になっていました。これらの症状から再手術についてご相談いただき、カウンセリングを経て再手術を受けることを決定されました。診察の結果、鼻中隔弯曲症と鼻炎も併発していました。
02
なぜ拘縮は予防が難しいのでしょうか?
拘縮の症状は多岐にわたります。このような副作用は手術そのものというよりも、シリコンによる副作用から生じていると考えられます。シリコンは異物であるため、副作用が現れるかどうかは個人差があります。
そのため、拘縮症状を事前に予測することは非常に難しく、予防も困難です。ですから再手術においては、以下のような原則を守る必要があります。
- 過度なプロテーゼは推奨されません — 無理に挿入すると組織の拒絶反応が引き起こされ、副作用が現れる可能性があります。
- すでに副作用が現れている場合は、自家組織を最優先で検討します — 人工プロテーゼによって引き起こされた副作用を解決するための、最も基本的な手術方法です。
再手術を行うかどうかの一般的な判断基準については、再手術ガイドでご確認いただけます。
03
再手術の材料にはどのような選択肢がありますか?
今回の症例ではシリコンによる副作用が現れていたため、自家組織を用いた改善が推奨されました。その他の選択肢も含め、以下のように整理されます。
| 素材 | 説明 |
|---|---|
| 自家組織 | 人工プロテーゼによる副作用を解決するための最も基本的な方法 |
| 寄贈肋軟骨 | 他者から提供され、特殊加工された肋軟骨 |
| 自家肋軟骨 | ご自身の肋軟骨を採取し、シリコンの代わりに使用 |
自家肋軟骨の採取には全身麻酔が必要だとご存知の方も多いですが、睡眠麻酔で行うことが可能です。採取時間は比較的短く、約2cmの傷跡が残る場合がありますが、位置的に自然に隠れる場所に位置します。自家肋軟骨を用いた手術法についての詳細は、自家肋軟骨鼻整形ガイドでご覧いただけます。
04
手術後に何が変わったのか?
手術では鼻先の組織を可能な限り剥離して長さを伸ばし、曲がった鼻を矯正しました。
再手術後、曲がっていた鼻はまっすぐに整い、鼻孔の形も左右対称であることが確認されました。45度写真では鼻唇角と唇の形が安定して変化し、かつて突出して見えていた口元が引っ込んで見えるようになり、改善された鼻先によって鼻孔の露出も抑えられました。実際の症例写真はビフォーアフター写真でご覧いただけます。
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まとめ — 材料の判断が拘縮再手術の半分を左右します
拘縮は予測や予防が難しい副作用であるため、症状が現れた場合は、同じ方法を繰り返す前に、原因となったインプラントをどのように入れ替えるかを判断しなければなりません。本症例のように、自家組織を用いて長さを延長し曲がりを矯正することで、鼻の形だけでなく鼻孔の対称性や鼻唇角にも安定した変化をもたらすことができます。ただし、素材の選択は個人の状態によって異なるため、まずは直接状態を確認するカウンセリングが先決です。







よくあるご質問
カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。
拘縮を事前に予防することはできないのでしょうか?
自家肋軟骨の採取には全身麻酔が必要ですか?
拘縮の再手術は鼻の形を整えるだけですか?
施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。