術後に短くなった鼻 — 自家肋軟骨による再手術症例:拘縮が起きる理由とどこまで改善されたか
2024. 4. 5.
鼻整形後に鼻尖が短くなる理由(軟骨の吸収、組織の拘縮)と、吸収率の低い自家肋軟骨を用いて眉間、鼻尖の長さ、小鼻の非対称を改善した再手術症例。

重要ポイント
- 鼻整形後に鼻先が短く見える場合、軟骨の変化、組織の収縮、支持構造、瘢痕状態などの原因を見極める必要があります。
- この症例では、自家肋軟骨を用いて眉間、鼻尖、小鼻を矯正しましたが、素材だけで再発を防げるわけではありません。
- 小鼻の非対称矯正と小鼻下げを同時に行い、吊り上がって見えていた鼻尖と、鼻の穴が見える印象をすっきりと整えました。
初回の手術では問題がなかったものの、時間が経つにつれて鼻尖が短くなり、吊り上がって見えるようになったことで再手術を検討される方もいらっしゃいます。短く見える鼻尖は幼い印象を与えることもありますが、短すぎて鼻の穴が見えてしまうと、やや整っていない印象を与えてしまうことがあります。
このような状態でお越しになり、自家肋軟骨による再手術を受けられた患者様の症例を通して、手術後に鼻が短くなる理由と、この症例で矯正された範囲について本記事でまとめます。
01
鼻整形後に鼻尖が短くなるのはなぜでしょうか?
この症例では、鼻尖が短く見え、鼻の穴が見えるほど吊り上がった状態でした。初回の手術直後はこれほど短くはなかったと推測されますが、鼻整形後に鼻尖が短くなることは珍しくありません。
その原因は大きく2つに分けられます。
| 原因 | 生じる変化 |
|---|---|
| 軟骨の吸収 | 鼻尖を支える軟骨が吸収されることで、長さや形が変化する |
| 組織の拘縮(拘縮現象) | 鼻尖の組織が硬くなって収縮し、鼻が短くなる現象(一般に「拘縮鼻」と呼ばれる) |
この患者様の場合、小鼻周辺が不自然につままれたように見え、その外見から両方の要因が存在していると考えられました。このような状態では、単に鼻尖の位置を再設定するだけでなく、同じことが繰り返されないよう、素材の選択と矯正範囲を合わせて判断する必要があります。再手術で確認すべきポイントについては、鼻整形再手術ガイドにまとめています。
02
この症例ではどのように矯正されたのでしょうか?
再発リスクの軽減を目指して自家肋軟骨を使用しましたが、吸収や変形の可能性、採取部位への負担なども含めた個別の計画が必要です。矯正した内容は以下のとおりです。
- 眉間を低くしながら鼻尖を延長 — 単に高くするのではなく、眉間の高さを抑えつつ短くなった鼻尖を伸ばすことで、より自然なラインに整えました。
- 小鼻の非対称矯正 — 小鼻の左右差が認められたため、あわせて矯正しました。
- 小鼻下げ — 鼻の穴が覗いて見える印象を改善するため、同時に実施しました。
術後は、鼻の長さとともに、過度に突っ張って吊り上がって見えていた鼻柱がゆとりを持って下がってくる変化が確認されました。当院では、自家肋軟骨を微細化し、鼻の構造に合わせた形状に加工する方法をRIBFIT™と呼んでいます。詳細は自家肋軟骨 RIBFIT™ガイドをご覧ください。
03
まとめ — まず短くなった原因を見極めること
手術後に鼻が短くなった場合、「どれだけ長さを戻すか」の前に、何が原因で短くなったのかを見極める必要があります。軟骨の吸収によるものなのか、組織の拘縮によるものなのかによって、材料の選択や矯正範囲が異なります。また、本症例のように、小鼻の非対称や鼻孔の露出といった付随する問題も一緒に整えることで、全体の印象が自然に仕上がります。



















よくあるご質問
カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。
手術後に鼻が短くなった場合、それは必ず拘縮なのでしょうか?
再手術になぜ自家肋軟骨が使用されたのですか?
鼻尖だけを延長するのでは不十分ですか?
施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。