鼻整形後に鼻先が再び垂れ下がる理由 — 鼻中隔下制筋と再手術デザイン
2024. 2. 16.
鼻を高くしても時間が経つと鼻先が垂れ下がってしまう理由(笑ったり話したりするときに働く鼻中隔下制筋)、そして再手術をデザインする際に鼻先の素材、小鼻、額のバランスをどのように判断するかについて解説します。

重要ポイント
- 鼻整形で鼻先を高くした後でも、鼻先を下へ引っ張る筋肉(鼻中隔下制筋)は笑ったり話したりするたびに働き、持続的に圧力を生み出します。
- 筋肉の影響が大きい場合は矯正を検討できますが、切除したからといって垂れ下がりを確実に防げるとは限りません。既存の支持構造や傷跡の状態も併せて確認する必要があります。
- 再手術の範囲は、初手術で使用された材料やすでに行われた小鼻縮小、額や眉間といった鼻とともに見られる周辺部位など、「何が残っているか」によって決定されます。
鼻整形から数年後、「最初はもっと高かったのに、鼻先が低くなった気がする」と感じる方がいらっしゃいます。少し高さが足りないと感じていた程度だったものが時間とともに顕著になり、横から見たときに鼻先が垂れ下がって見えたり、笑ったときに鼻が広がるのが気になり始めたりすることがあります。この記事では、なぜそのような変化が起こるのか、そして再手術をデザインする際にどのような点を合わせて確認するのかを整理します。
01
笑ったときに鼻が広がる場合、なぜ筋肉を調べる必要があるのでしょうか?
鼻先の位置は、手術で構築された構造だけで決まるわけではありません。笑ったり話したりするたびに、鼻先を下向きに引っ張る筋肉が働き、持続的に圧力を生み出します。
この筋肉が発達していない人と比べ、発達している場合は鼻先の垂れ下がりがはるかに起こりやすいため、鼻先が落ちてしまったことで再手術を検討される方が多くいらっしゃいます。そのため、笑ったときに鼻が広がり鼻先が下がる場合は、鼻中隔下制筋の矯正または切除が必要になることがあります。
鼻中隔下制筋の矯正を検討することは可能ですが、垂れ下がりの原因が筋肉だけにあるのか、またどの程度の効果が見込めるのかについては、表情の動きと既存の支持構造を評価した上で説明されるべきです。
02
再手術のデザインでは何を考慮するのでしょうか?
再手術は、単に高さを再構築するだけで終わるものではありません。すでに一度手術が行われた鼻であるため、残された状態をまず整理した上で、必要な範囲だけを計画します。
| 項目 | 判断基準 |
|---|---|
| 鼻先の材料 | 初手術で寄贈肋軟骨が使用されていた場合、再手術でも寄贈肋軟骨を用いて鼻先を高くすることが可能と判断されることがあります |
| 手術のアプローチ | 構造を直接確認して処置する必要があるため、オープン法で進行することがあります |
| 小鼻縮小 | 初手術ですでに行われている場合、再手術で追加されることはありません |
| 鼻中隔下制筋 | 笑ったときの広がりや鼻先の垂れ下がりが伴っているかを確認した上で、矯正や切除を行うか判断します |
| 額・眉間 | 額が平らで眉間が低い場合、鼻筋とのバランスが崩れることがあるため、額の脂肪移植を併用することがあります |
鼻先のデザインの目標は、正面から見たときに鼻の横幅が広く見えないよう鼻先をすっきりと細く集めることであり、横からはメリハリのある鼻のラインと額・眉間の流れを合わせて検討します。再手術の材料を選択する基準については、材料ガイドでより詳しく説明しています。実際のビフォーアフターの変化は、症例写真でご確認いただけます。
03
まとめ — 再手術は「なぜ落ちてしまったのか」から始まります
鼻先が垂れてきて再手術をご検討中の場合、単に高さを出し直すだけでなく、まずなぜ垂れてしまったのかの原因を見極めることが大切です。笑ったときに鼻が広がって垂れ下がる場合は、鼻中隔下制筋の働きも併せて確認し、以前の手術で使用された材料や、額・眉間など周囲とのバランスを考慮してデザインを行います。



















よくあるご質問
カウンセリング前によくいただくご質問にお答えします。
初回の手術で寄贈肋軟骨を使用した場合、再手術でも同じ材料を使いますか?
手術後、時間が経つにつれて鼻先が垂れてくるのはなぜですか?
再手術で小鼻縮小もやり直す必要がありますか?
施術への反応や回復の経過には個人差があります。効果や副作用は人によって異なります。出血、感染、腫れ、左右差などが生じる場合があります。ご決断の前に、当院の医療チームにご相談ください。